北海道の知床半島の沖合で遭難した観光船…夜を徹した懸命の捜索が続く中、24日夜、11人目となる子ども1人が発見されました。

 記者リポート
「午前5時です。救助された子どもを乗せたとみられる救急車が出発しました」

 午前5時ごろ、斜里町のウトロ漁港に到着した海上保安庁の小型ボート…午後9時まえ、北海道の漁業取締船が知床岬から東に15キロほど離れた海で、子ども1人が浮いているところを発見し、午後11時すぎに海上保安庁の巡視船が引き上げました。
 子どもは病院に運ばれましたが、意識はありません。
 斜里町によりますと、子どもは3歳の女の子とみられ、海上保安庁によりますと、ライフジャケットを着用していませんでした。
 観光船の乗客と乗員26人のうち、これまで11人が救助され、10人の死亡が確認されています。

 記者リポート
「きょうも地元の漁船が捜索に向かいます」

 午前5時には、地元の漁船や観光船13隻が残る行方不明者の捜索に出発しました。

 漁協組合長
「同じ海を使う者として、家族の思いを考えると、早く探してあげないと」

 捜索が続く中、海上保安庁は観光船の豊田徳幸(とよだ・のりゆき)船長を業務上過失致死などの疑いで調べる方針です。

※その後、救助された子どもの死亡が確認されました。地元の斜里町は、両親と遭難した3歳の女の子と発表しています。


4月25日(月)午前9時55分~「HBC報道特別番組 知床観光船遭難」