春の選抜高校野球に氷見高校の出場が決まりました。大会成績以外の要素も加えて選ばれる「21世紀枠」での出場で、富山県勢としては初の選出です。

30年ぶりとなる春のセンバツ出場を決めた氷見高校。選手たちは興奮冷めやらぬ中、センバツに向けて練習を始めていました。

氷見高校野球部の部員数は17人。うち16人が氷見市出身で、高校入学前からお互いのことを知り尽くしたチームです。甲子園出場という快挙を成し遂げた小さなチームです。

夢の甲子園への道のりは去年夏、涙を飲んだ夏の富山県大会決勝から始まりました。

決勝で強豪・高岡商業と対戦。1点リードで迎えた最終回の2アウトから逆転を許し11対12。あと一歩のところで甲子園出場を逃しました。

その悔しさをバネに秋の県大会を制し、北信越大会へ出場。初戦はエース青野投手が延長12回を完封し2回戦にコマを進めましたが、長野の松商学園に破れベスト8。甲子園への夢は絶たれたかに思われました。

今回、氷見高校が21世紀枠に選出された理由は「選手の大半が市内出身で、野球の普及活動にも力を入れていること」や、「ポジションを兼務してチーム力を高め、将来の指導者育成も目指す未来志向の取り組み」が評価されました。

氷見高校野球部 村井 実監督:「絶対選ばれると信じていたので、大変うれしい気持ちです。3年生の思い、地元のみなさんの思いを感じながら、全国の強豪校に太刀打ちできるように、しっかりとした準備をして、いい野球を甲子園でやりたいと思います」

氷見高校野球部 大澤祥吾キャプテン:「自分たちがやってきたことが評価されて、甲子園出場の切符を勝ち取ることができたので、とてもうれしい気持ちです。昔から知っている選手がほとんどなので、チームのまとまりであったり、チームの仲のよさが強みだと思います。甲子園では、目の前の試合に集中して、一戦必勝で少しでも長く、甲子園球場で試合ができるように頑張ってきます」