国が定める「被爆地域」の外で被ばくした可能性を訴えている「被爆体験者」の控訴審が11月に結審することになりました。

「被爆体験者」とは原爆が落とされた時、「被爆地域」の外にいた人たちのことで現在42人が国側を相手に被爆者健康手帳の交付を求めて控訴審で争っています。

争点の1つとなっているのが広島の入市被爆者の体内で見つかった「放射線の痕跡」に関する論文です。

被告側が「原爆由来のものと断定できない」とする一方、原告側は検出データが広島原爆特有のものだと指摘し「内部被ばくを受けた可能性は否定できない」と反論しています。

(被爆体験者訴訟原告弁護団・三宅英敬弁護士)

「内部被ばくの可能性を言えばいいのであって、(論文は)まさに内部被ばくの可能性を裏付けている」

(被爆体験者訴訟・岩永千代子原告団長)「黒い雨も灰も受けている。真意をくんでほしい」

裁判は11月25日に結審することになり原爆の内部被ばくについてどのような判断が示されるか注目されます。