アメリカのトランプ大統領がAIを活用した連邦政府の新たなサービスを立ち上げました。初日からAIが出す回答とトランプ政権の主張との「食い違い」が話題となっています。

記者
「トランプ大統領がAIを搭載した新しいアメリカ政府のウェブサイトについて発表します」

トランプ大統領は29日、パスポートの申請や結婚による苗字の変更などの手続きをAIの支援を受けながら進められる政府のウェブサイトを開設しました。

アメリカ トランプ大統領
「どんな質問にも対応する窓口だ。全てに簡単かつ、素早く答えてくれる。あなたの時間とライフスタイルに合わせたデジタルホームだ」

トランプ氏は複雑だった社会保障の手続きなども「簡単になる」とし、このAIを「歴史上、最も画期的な“製品”の1つ」と豪語しています。

ところが、アメリカメディアによると、AIがトランプ氏の主張とは異なる回答を“連発”しているというのです。

例えば、トランプ氏が「不正があった」と繰り返している「2020年の大統領選挙」については。

AIによる回答
「公式な情報によれば、広範な不正が選挙結果を変えたということを示すものはない」

気候変動の原因についても。

AIによる回答
「主に化石燃料の燃焼による温室効果ガスの排出によるもの」

気候変動は「デマだ」と主張するトランプ氏とは正反対の回答が出されたといいます。

AP通信によりますと、トランプ政権はすでにシステムの修正に着手。

2020年の選挙結果について再び尋ねると、「政治的な質問には答えられない」に回答が変わったと伝えています。

トランプ政権としては、AIの利便性をアピールすることで安全性への不安を払拭する狙いがあったと見られますが、AIの思わぬ性能が想定外の反響を呼んでいます。