シリーズ「現場から。」です。アメリカで「卵」の値段が高騰しています。記録的なインフレに鳥インフルエンザが追い打ちをかけたかたちですが、卵を確実に手に入れたい人たちが見出した意外な解決策とは。
アメリカ東部・ニューヨーク市内のスーパー。食品全般の値上がりが続く中、最近とある食材をめぐり買い物客からは悲鳴が。
記者
「こちらは卵売り場なんですが、12個入りのものが1パック安いものでも5ドル60セント、日本円で700円以上します」
日本同様アメリカでも安く、毎日食卓にのぼる存在だった卵が、平均で去年から8割近く値上がりしているのです。
買い物客
「卵を買いに来たけど値段を見て買うのをやめました」
「卵の値段は馬鹿げてるわ。自分でニワトリでも飼おうかしら」
インフレとかけて「エッグフレーション」と呼ばれるこの現象。鳥インフルエンザの拡大で、卵を産むニワトリが4000万羽以上、殺処分されたことが背景にあります。
カリフォルニア州では特に高く、1パックの平均価格は全米平均の2倍弱、およそ730円に…
動物愛護の観点から「放し飼い」の卵しか売れないことも一因とされています。
カリフォルニア州家禽連盟 ビル・マダス会長
「(法律が厳しく)卵の供給能力は人口の半分しかないので、残りは他の州から入れなくてはなりません」
こうした中、卵を安く手に入れたい人たちは…
記者
「午前8時半です。300メートルほど続く車の行列の先にあるのは、卵を販売している養鶏場です」
ロサンゼルス近郊の養鶏場の直売店には最近、早朝から大行列ができています。とれたばかりの卵を1パックおよそ650円で販売していますが、スーパーよりも安いということで、平均で30分待ちだそうです。
買い物客
「いつもお昼くらいには売り切れちゃうんだ。きょうは買えてラッキーだったよ」
例年1月は需要が落ち着き、価格は下がる傾向にありますが、高騰は当面続くとみられています。
こうした中、こんなビジネスにも脚光が…
「これらは“レンタル用のニワトリ”で、いまは18羽います」
全米展開するこの業者が扱っているのは、ニワトリのレンタル。子どもの教育目的の家族がターゲットでしたが、最近はニワトリが産む卵目当てにレンタルしたい人を中心に、問い合わせが3割増えたといいます。
飼育用の小屋や餌など含め、半年で7万円あまりと割高ですが…
ニワトリレンタル業者 ビクトリア・リーさん
「私たちはいつでも確実に卵を手に入れられるという“安心感”を求める新しいお客様をひきつけています。店に頼らなくてもいいですし、変化に対応することができます」
卵をめぐる不安は、いつ解消されるのでしょうか。
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