最期の日まで、描き続ける「理由」

もう一度洛陽へ、その願いは叶わなくても、最後まで作品を制作し、次の世代への交流につなげたい。。。佐藤さんが描き続ける理由です。

(佐藤安男さん)「若い世代がお互いに手を握ろうという、その気持ちで岡山を起点にして国際交流を頑張ってくれれば、夢を託せる。私は行けなくても夢は託せる」

画家としての第二の人生を、佐藤さんは洛陽との交流に捧げてきました。

(息子 佐藤拓史さん)「絵の大好きなおじさんで、絵を描くことで色々な人と出会って、色々な人と喋れること、交流を持てることがすごく幸せで、好きなことを好きなようにやってきたということですから」

「自分の人生どうだった?」

(佐藤安男さん)「自分の人生、120点。ホームランだ。満塁ホームラン」

最後まで画家として、最後まで架け橋として生きたい。その思いは、絵画を通じてこれからも多くの人に届けられていきます。

※この企画は、2020年10月9日までの1か月間、ご家族や関係者の方々から「佐藤さんの最期の姿を残してほしい」と依頼を受け密着取材したものです。

佐藤さんは、最後の取材の12日後、10月21日に亡くなられました。佐藤安男さんのお名前を検索頂けますと、佐藤さんが描き続けた「駅舎の風景」の画像を見ることが出来ます。