JR土讃線の人気観光列車「時代(とき)の夜明けのものがたり」の特別企画が来月、期間限定で実施されます。高知の魅力がぎゅっと詰まった特別運行で、本来片道ずつの観光列車を往復で楽しめます。

2020年7月から運行を開始した観光列車志国土佐時代の夜明けの物語。普段は高知から窪川までの上り、下りの片道で運行されていて、これまでの乗車率は70.9%です。乗車をのぞむ人からは「往復で乗車したい」という声もあり、観光客が少ないこの時期にあわせて、来月の土曜日限定で、特別企画「こじゃんと夜明けのものがたり」を実施することになりました。

企画の目玉となるのが高知のおいしいものをふんだんに使った「料理」。復路となる「開花の抄(しょう)」では特別メニューとして、初めて、あたたかい料理が提供されます。

(リポート:平賀吏桜アナウンサー)
「では『ぬくもりの重』にある四万十ウナギの茶わん蒸しをいただきます。ん~!癒される~。卵の濃厚な風味とまろやかさウナギの香ばしさがよく合います。出汁も優しくてこれは列車に乗りながら食べたらホッとすると思います。幸せです」

美味しい料理をいただいたら食べたくなるのが食後の「スイーツ」。久礼のイチゴなどを使ったケーキが提供されます。

(リポート:平賀吏桜アナウンサー)
「続いてイチゴ香る重では3種類のスイーツがあるんです。その中から今回は苺チーズケーキをいただきます。フォークを入れた瞬間濃厚なのがわかります。トロっとしてますよ…いただきます!」

「ん~、溶けてなくなりました。濃いですね。イチゴが使われているのでチーズのまろやかさに少し酸味を感じます。さっぱりとしていて酸味があってとっても美味しいです」

高知の魅力がギュッと詰まった料理を食べながらおしゃれな車内でのんびりとした時間を過ごすことができます。JR四国によりますと、時代の夜明けのものがたりの去年の1月と2月の乗車率はおよそ52%で、本来利用客の少ないこの時期の特別企画で、観光列車の魅力をより一層感じてほしいというねらいがあります。

(時代の夜明けのものがたり企画室 岡崎遥さん)
「(こじゃんと夜明けのものがたりは)往復乗車ができるツアーといういうのがとても特徴的でございます。非日常というのが列車のコンセプトの一つでもありますので、観光列車に乗って地元食材をふんだんに使用したお料理や沿線の地元の方々のおもてなしを楽しんでいただけたらと思います」

「こじゃんと夜明けのものがたり」は2月の土曜日限定の運行で、「ワープ高知支店」で予約を受け付けているということです。