被災地にできたての食事を届けられるように、高知県内初となる「防災キッチンカー協会」が発足しました。
(尾崎大晟アナウンサー)
「災害時に被災地に温かい食事を届けられるとして今、注目されているのがこちらのキッチンカーなんです」

26日発足した、「高知県防災キッチンカー協会」。ライフラインが途絶えても調理が可能なキッチンカーを活用して、できたての食事を提供しようと県内6つの企業が設立しました。

本格的な麻婆丼やカレー・しらす丼・ハンバーガーなどのキッチンカーが参加していて、支援物資や備蓄食料にはないようなメニューが提供されます。

(高知県防災キッチンカー協会 宮本高憲 会長)
「現地では冷めたものやおにぎり・パンが多く温かいものが食べられないと聞いています。キッチンカーが行くことで温かなものが食べられる」
全国的にもこういった取り組みは活発化していて、2021年に静岡県熱海市で起きた土石流災害の際には、静岡県内の事業者でつくる協会がキッチンカーで食事を提供したケースもあったということです。

協会のメンバーはこれまで、個人的に被災地で炊き出しに参加した経験があるということで、今回協会となったことで、組織的な活動が期待されています。
(高知県防災キッチンカー協会 宮本高憲 会長)
「個々で培ってきたことを共有しながらより広く支援ができる体制にしたい」
協会では、今後炊き出し訓練などを行い提供体制を整えていきたいとしています。
