アメリカでは今、日本茶の人気が高まり日本からの輸出額が過去最高となりました。何が起きているのでしょうか、ニューヨークで取材しました。
ニューヨーク・マンハッタンの高級レストラン。福岡県が地元で生産している八女茶の魅力をアピールするために開催したのは、アメリカ料理と合わせるペアリングのイベントです。
記者
「はまちのメニューに、スパークリングワインならぬ『スパークリング煎茶』。香りが高くて味わいすっきり。濃いめですね」
きのことフォアグラを使ったメニューには、香ばしさを引き立てる「ほうじ茶」。牛肉とさつまいものメイン料理には、まろやかでコクのある「玉露」を合わせました。
今回、初めて日本茶に合わせた料理を振舞ったシェフは。
レストランシェフ ジェームズ・ケントさん
「玉露を試してみたら、牛肉のようにうま味があって濃厚でした。だからステーキともすごく合います。お茶からこんな味が出るなんて予想できませんでした」
イベントには13歳からレストランで腕を振るい、「料理界のジャスティン・ビーバー」として注目される有名シェフの姿も。
レストランシェフ フリン・マクギャリーさん
「僕の店でも日本茶を提供しているよ。繊細な料理によく合うんだ」
健康志向の高まりにコロナ禍での巣ごもり需要も相まって、2021年の日本からアメリカへの緑茶の輸出額は5年前と比べて倍増。過去最高を更新しています。
かつて砂糖入りの甘い味が主流だったアメリカの日本茶。いまやスーパーには甘みを加えない本来の味が並び、さらに茶葉を販売する店も続々と登場しています。2021年にオープンしたこちらの専門店では。
ユタ州から来店
「味に厚みがあるし、体も温まって美味しいです。うま味と飲み心地がいいね」
店長のザック・マンガンさんは、日本で学んだお茶の淹れ方などに関するセミナーを行っています。
日本茶専門店店長 ザック・マンガンさん
「こうした活動を始めて10年近くになりますが、多くのお客さんが日本茶の原産地や飲み方を知っていて驚かされます」
多くのニューヨーカーから支持を集める日本茶。今後、より洗練された飲み物としてさらなる広がりをみせるのでしょうか。
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