9月24日アメリカ・ワシントンで米中首脳会談が行われる。今年5月に北京で開かれた会談以来、約4か月ぶりにトランプ大統領と習近平国家主席が対面する。今回の会談で中国が重視することとは何か?主導権争いが激化するAIをめぐり米中はどのような意見を交わすのか?
中国外務省のアドバイザーを務め対米政策決定に影響力を持つ復旦大学国際問題研究院の呉心伯院長に話を聞いた。
(インタビューは9月15日に実施しました)
5月の米中首脳会談「過去10年間で最も成功した会談」
――今年5月の米中首脳会談をどのように総括していますか?
呉心伯 院長
今年5月に行われた米中首脳会談は過去10年間で最も成功した会談でした。
1つ目の理由は、習近平国家主席とトランプ大統領の個人的な友情が強固になったからです。2人は長年会っていませんでしたが、約10時間一緒に過ごし、多くのことを話し合いました。私は国賓晩餐会に出席しましたが、習氏とトランプ氏は絶えず会話を交わし、非常に親密なやり取りをしていて、心から楽しんでいる様子がうかがえました。
2つ目の理由は双方が「建設的・戦略的で安定した関係」の構築という共通の目標に合意したからです。
第一次トランプ政権では「戦略的競争」という概念が提唱され、両国関係に多くの衝突をもたらしました。今回、アメリカ側が「戦略的安定」という概念を提示し、中国側が「建設的」という言葉を加え、「建設的・戦略的で安定した関係」と呼ばれるようになりました。これは、ここ10年近くで初めて両国が共通の目標に合意したことになります。特に「安定」という点が極めて重要です。
3つ目の理由は両国首脳が、経済・法執行・外交・軍事など多くの分野で成果が得られるよう政策を推進したためです。
5月の会談は今年の両国関係にとって良いスタートとなりました。
――まもなく行われる米中首脳会談のポイントはなんでしょうか?
呉心伯 院長
最大の焦点は双方が「建設的・戦略的で安定した関係」の構築という共通の目標に向かうことができるかどうかです。
例えば、経済・貿易関係をどう改善するか、軍の交流・人的交流などの分野で実務的な協力をどのように強化するか。中東や朝鮮半島など、多国間問題における双方の調整も強化する必要があります。
したがって、今回の訪問は過去の流れを、未来へ繋ぐ重要な訪問となります。














