試練を乗り越え「奇跡の復活」を果たした幻の名店
会場となったのは、創業38年を迎えた手打ち蕎麦店「渓流荘」。眼下に小谷川の絶景が広がるこの店は、故・鉢蝋孝一郎さんが開き、全国からファンが訪れる名店として親しまれてきた。
しかし、店主の逝去により一時閉店。転機となったのは8年前、「この素晴らしい場所と創業者の思いを眠らせておくのはもったいない」と立ち上がった地元有志8人による「渓流荘 令和の会」の結成だった。そのうちの一人で、現在は会を牽引する荒木義和さんは、当時の胸の内をこう振り返る。
渓流荘 令和の会 荒木義和代表 「鉢蝋家が38年間つないでこられた歴史を、ここで終わらせてしまうのはあまりにもったいないと感じました。ただ店舗を守るだけでなく、この場所が平地域、全体の地域振興や活動の拠点にならないかと考えたんです。鉢蝋さんは本当にすごい方で、『この渓流荘には人を惹きつける何かがある』とおっしゃっていました」

後継者探しに難航するなかでのコロナ禍など、幾度もの苦難に直面しながらも諦めず、現在は5月から11月中旬まで、土・日・月曜の週3日限定という形で営業を再開。今年で復活4年目を迎え、再び地域に温かな灯をともしている。














