震災前以来の営業再開


能登半島地震以降休業していた滝見亭は2026年5月、2年4か月ぶりに営業再開にこぎつけました。

土曜、日曜のみの営業ですが、うどんや丼ぶり、海苔巻きなどメニューをしぼって素朴ながら自慢の味を提供しています。


夫・重政定夫さん「簡単なものから始めようということで、周囲に食事できるところがないので、私も別の仕事もしているので店をするものどうかと思ったが、子供に押されて、麺類かどんぶりを始めようかと思い始めた」

周囲には重政さんが営業する店以外に飲食店は少なく、観光客やバイクのツーリング客など、1日あたり20人から30人ほどが訪れるようになりました。


重政紀美子さん「開けてあげるじゃないけど、やっぱり食べるところがないというのが一番ね…」

牛田キャスター「店をしていて、客が来ておいしかったといって帰っていく姿を見ると?」
重政紀美子さん「嬉しいね」
重政定夫さん「ありがたいしね、開けてよかったと思う」

滝見亭・震災前の座敷席


店の中には、もともと40人ほどが入れる座敷だった場所があります。

この一角を営業日以外の平日は建設会社の事務所として貸し出しています。


重政紀美子さん「この先は無理でしょうね。元に戻らないというか、結局お父さんと二人で座敷以外だけで十分やっていける、平日は建設会社へご飯を作りに行っているので、店は週末しか開けていないからね」


冬場には岩に打ち寄せた波が白い泡になり、雪のように舞って海岸を覆う「波の花」が見られる真浦町。

以前は店の前でも見られたということですが…。


牛田キャスター「毎年冬になると見られる?」
重政紀美子さん「見られる。長靴はいてカッパ着て撮りに出る。これをお客さんに見せてあげたら『すごいね』って。もう二度とみられません。空しか見えないからここは。地震前まで水平線は見られたのにもう見られないと」