アジア大会愛知・名古屋(9月19日~10月4日)の馬術日本代表・大岩義明(50、株式会社nittoh)、戸本一真(43、日本中央競馬会)ら代表選手団が17日、都内で行われた会見で意気込みを語った。

前回大会(23年杭州)でメダル2つ(銀1、銅1)と悔しい結果に終わった馬術日本代表が自国開催となる今大会で、再びアジアの頂点を目指す。最大の注目は、24年パリ五輪・総合馬術団体で日本勢92年ぶりのメダルを獲得し、“初老ジャパン”として一世を風靡した総合馬術チームだ。その初老ジャパンの一人で、18年アジア大会(ジャカルタ)・総合馬術個人&団体で金メダルを2つ獲得している大岩は、「今回の馬術競技は総合馬術から始まる。初日から全員でバチッと決めて、良い流れを作りたい」と意気込んだ。

大岩は愛知県名古屋市出身。アジア大会が地元で開催されることについて、「馬に長いこと乗り続けてきたが、イギリスを拠点に活動していて、日本で応援してくれている方の前で競技をするチャンスは一度もなかった。馬術は馬事公苑だが恩返しも込めて、本当に楽しみ。僕も50歳になっちゃったので、僕が小さい頃から応援してくれている方はそろそろ…笑」と冗談を飛ばす場面も。同じく“初老ジャパン” の戸本は「総合馬術チームは、最低でも金メダルを取るんだと言葉にしてここまで頑張ってきた。目標に向かってチームに貢献できるように頑張りたい」と力強く語った。

また、日本代表初選出で、最年少の村田諒(30、日本中央競馬会)は「初老ジャパンの仲間入りをさせていただきました。皆さんの背中を頑張って追って追い越せるように頑張りたい」とコメント。これに対し戸本は「ちょっとまだ若い。そんな簡単に初老ジャパンには入れない」と笑った。24年パリ五輪の銅メダルメンバー・田中利幸(41、乗馬クラブクレイン)も新たにチームに加わった"若手"ライダーを「ムードメーカー。クロスカントリーの感覚が上手で、楽しそうに馬に乗っている選手」と評価する。

さらに “初老ジャパン” という愛称について、大岩は「同年代にはまだ初老じゃないぞと思う方もいると思うので、誰も傷つけない名前を考えたい。パッと出てきたのが‟完熟ジャパン”」と新たな愛称を提案。しかし根岸淳監督に「それはやめたい」とキッパリ断られ、「何か新しいのがあれば教えて」と集まった報道陣を笑わせた。

人馬の美しく正確なコンビネーションが求められる馬場馬術では、メンバー4人のうち3人が初めて日の丸を背負って大会に挑む。唯一のアジア大会経験者で3回目の出場となる林伸伍(41、アイリッシュアラン乗馬学校)は「一番の目標は団体金メダル。金メダルを取れるチャンスのある素晴らしいチームができた」と自信をのぞかせた。

馬術競技は、JRA馬事公苑(東京・世田谷区)で9月21日から総合馬術がスタート。25日から馬場馬術、10月1日から障害馬術が行われ、それぞれ個人戦と団体戦で争われる。