北海道京極町の農業法人で、特定技能として働くミャンマー人男性に対する暴行や不当な給与天引きが発覚しました。母国の内戦から逃れ、家族を支えるため来日した男性は、絶望の末に東京へ避難。
受け入れ企業の不祥事を防げない制度の限界や、行政処分を免れるための“抜け道”利用の疑いなど、特定技能の外国人労働者をめぐる切実な実態に迫ります。
「胸ぐらをつかまれ…」残されていた暴行の映像と音声
農場で働く外国人が撮影した動画
「来いっていいから、教えてやるから、コラ」
「来いってだから教えてやっから!」
農場で働く外国人が撮影した動画には、ミャンマー人男性が胸ぐらをつかまれ、外にひきづり出される様子が記録されていた。
Xさん(30代)はこの動画の当事者だ。北海道京極町で、農業法人を取り仕切っている親子から暴力を受けたという。
農場から脱出したXさんは9月2日、東京で労働組合と弁護士に被害を訴えた。
弁護士
「今、胸をつかまれたのはあなたですか?」
Xさん(通訳を通じて)
「はい、そうです」
弁護士
「胸ぐらつかんだのはだれですか?」
Xさん
「おやじです」
おやじとは、町議会議員の男性(60代)のこと。音声も残されていた。
Xさんが録音した音声
「じゃあ調べろ、自分で。何、言ってんのよ。ばか野郎。アホか(叩く音や蹴る音)」
Xさん
「足で蹴られた」
Xさんは、農業法人を取り仕切る次男(40代)からも叩かれたり、足で蹴られたりしたという。
ときには車を洗浄する器具で腕を叩かれ、腫れ上がったこともあったと訴える。














