札幌市郊外は7年ぶりの下落 基準地価から見える課題

一方で、成長に陰りが見えてきたのが札幌市です。
高橋智也記者
「札幌市内の清田区です。アクセス面に課題を抱える郊外では、土地の価格が下落しています」
札幌市内では今回、住宅地7つの地点で価格が下落しました。
札幌で下落地点が現れたのは、7年ぶりです。
北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事
「以前は都心部に比べて購入しやすい割安感があり、買われて上昇してきたんですけど、建築費が高騰していて金利も上昇しているということで、相対的に割安感が薄れて購入者が買いにくくなっている」
価格が下がったのは、いずれも郊外の住宅地です。
札幌市が抱える課題が、影響しています。
北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事
「バス減便の影響ですね。マイカー通勤とか、バスで通勤通学している人にとっては、少し買いにくくなっているのかなと思う」
資材高騰や金利上昇のほか、バスの減便などが影響していて、専門家によると、今後も郊外の住宅地では、下落傾向が続くのではないかということでした。
住宅地の上昇率トップ10は以下の通りです。

住宅地の上昇率トップ10
()内は前年度の順位
▼1位(1)富良野市北の峰町 32.0% ※全国1位
▼2位(3)千歳市栄町 17.4%
▼3位(5)真狩村真狩 15.9%
▼4位(40)東川町東町 15.5%
▼5位(2)千歳市東雲町 15.4%
▼6位(45)東川町西町 14.6%
▼7位(4)真狩村真狩 13.9%
▼8位(19)京極町三崎 12.7%
▼9位(54)東川町西町 12.5%
▼10位(13)ニセコ町有島 12.0%
1位は2年連続で全国1位の富良野市北の峰町ですが、トップ10の中に初めて東川町の3地点が入りました。いずれも前回40位以下からのランクアップです。
上昇した要因について不動産鑑定士協会の横山理事は東川町の地価上昇の理由を以下のように分析しています。

東川町で地価上昇の理由
・東川町は旭川市のベッドタウンで、空港にも比較的近い。
・富良野市北の峰のような観光需要とは違い、移住・定住促進施策の結果が地価の上昇に結びついている。
10年ほど前はシニア層が多かった移住者は、コロナ前後からは、20代から40代の子育て世代が増えているそうです。
独自の支援策によって人口が増え、地価も上昇した東川町。衰退する地方の町のお手本になりそうです。














