和歌山県の公益財団法人の元課長らが、入札情報を漏らす見返りに現金を受け取った罪に問われ、和歌山地裁で無罪判決が言い渡された裁判で、和歌山地検はきょう、判決を不服として控訴しました。

「和歌山県スポーツ振興財団」の総務管理課の元課長・福田亮寛被告(52)と和歌山市のビル管理会社の会長・久保友希被告(61)は、2024年3月に行われた県内3つの施設の総合管理業務にかかる指名競争入札をめぐり、福田被告が参加企業名などを久保被告に漏らし、見返りに現金計100万円を受け取った一般社団・財団法人法違反の罪に問われていました。

和歌山地裁は8月31日の判決で、「入札に関する秘密事項を漏らしたこと自体は違法」と指摘しました。しかし、今回の入札は契約金額が5億6700万円と高額で、福田被告が自らの権限で単独で決定できる範囲を超えていたと認定。現金の受け渡しが法律上の「職務に関して」行われたとは言えないなどとして、2人に対して無罪を言い渡しました。

和歌山地検は14日、判決を不服として、控訴しました。和歌山地検の中嶋伸明次席は「判決には法令の解釈、適用に誤りがあり、正義に反すると考えられるので、検察官としては控訴審において必要な主張・立証を行って判決を是正する必要があると考えた」とコメントしています。