「1億総スマホ依存」とショート動画の影響

(柳沢彩美アナウンサー)
スマホ依存やショート動画への依存というのは、どう考えられていますか。

(松本俊彦さん)
スマートフォンは今日、我々の生活にあまりにも深く浸透しているので、スマホを家に忘れても大丈夫という人の方が少なくなったと思うんです。そういう意味では、“1億総スマホ依存”の時代がやってきたとも思うんです。

ただその一方で、本来やらなければいけない仕事、職業人としての責務、あるいは家庭人としてやらなきゃいけないことを放り出して、ショート動画やSNSにはまり込んでしまっている人がいるというのも事実。これをどこからどこまでが病的とするのかというのは非常に悩ましいところです。

我々精神科医は、それによって深刻な職業的な機能の障害が出ている、あるいは家庭生活に深刻な障害が出ている、あるいは人に迷惑をかけている、こういったものがない限りは一応「病気」とは言わないようにしている。

ただ、グレーゾーンも含めると、かなり裾野は広いですね。そして我々もまた、以前に比べると長々とした活字を見なくなり、YouTubeの動画ですら長く感じ、ショート動画ばっかりになってしまっている現実。これは依存症かどうかは別として、多くの方たちがそんなふうに思いを持っているんじゃないでしょうか。