“最強寒波”で各地で大荒れとなっています。今後の見通しについて、気象予報士・森田正光さんの解説です。
森田正光気象予報士:
気象衛星で見ると、筋状の雲があらわれていて、冬型が強いことが一見してわかります。もうひとつ、魚の背骨のような雲があります。これは、JPCZ=日本海寒帯気団収束帯といって、風がぶつかるとできるんです。根本のところが重要で、山陰から北陸のところに届いています。こういうところで特に猛烈な雪が降るというふうに考えられます。
25日0時からの状況ですが、ピンク色のゾーンは1時間に5センチぐらい積もるところで、暴風雪になるところもあると思います。
午後3時にかけて、だんだん山陰地方の方は弱まっていきますが、北陸から東北、さらに北海道。北海道は風も強くて、20メートル以上吹きそうなんです。「ホワイトアウト」と呼ばれる全面真っ白になるような状況になると思います。
25日午後6時までの24時間予想降雪量、北陸の多いところでは90センチ、北海道でも50センチ、さらにその後も雪が多くなるという予想になっています。
もうひとつ注目すべきは、冬型気圧配置。等圧線が日本列島に5本以上かかっていると強い冬型だと思うんですが、10本かかっていて、非常に強い冬型。940hPaとあるこの低気圧の発達具合もこの海域では10年来なかったような発達の仕方なんです。特に北海道から東北地方は暴風雪にこれから警戒が必要だと思います。北陸の方は26日まで断続的に雪が続きます。
小川彩佳キャスター:
雪が降らないような地域でも厳しい寒さになりそうだということで、こうした備えをお願いしたいです。まず凍結です。
都市部でも路面凍結のおそれが高くなっているということで、外出の際には「底に溝があり、滑りにくい靴」を履いてお出かけください。そして、「ゆっくり」「歩幅を小さく」「靴の裏全体を地面につける」という感覚で歩く。こうしたことに注意をお願いします。
森田気象予報士:
車はトンネルの出入口、さらに橋のところが凍結してることが多いんです。そういうところではスピードを落とすとか、そういう注意が必要かと思います。
小川キャスター:
そして、凍結というのは車のフロントガラスにも起きてしまうんです。熱湯をかけると、温度差でガラスが割れてしまうおそれがあるということで、事前にガラスにカバーをかけておく、解氷剤などを使用するなどの対策をお願いします。
スマホの結露にも注意です。寒い屋外から暖かい屋内に入ったときに急激な温暖差が生じ、結露が発生してしまう。そうすると、充電ができない、データが消失してしまうというおそれがあるんです。これはNintendoSwitchのようなゲーム機でも同じことが起きる可能性があるということなので、対策としては、なるべく外気に触れさせない、ポケットの中に入れておく、手などでゆっくり温めながら屋内に入る。急激な温暖差をつけないでいただきたいというところ。
森田気象予報士:
もうひとつスマホ関連で言うと、気温が5度よりも下がると、充電しないとバッテリーを消耗すると言われていますので、充電器なんかも持ってると安心だと思います。
小川キャスター:
また結露が発生してしまった場合は、電源をオフにして自然乾燥するということが対策となるようです。
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