まずは「親の住環境」を考える

相続の前にまず考えるべきは、今、実家に住んでいる親の住環境だと友利さんは言う。

友利:
元気なうちは今のままでいいかもしれません。でも70代、80代になると、段差が気になったり、手すりが必要になったり、階段が限界になったりと、さまざまな支障が出てくる可能性があります。

問題が出てから動こうとしても、荷物の整理は大変だし、高齢者が賃貸住宅を契約しようとすると審査が通りにくいという現実もある。

――そういう壁があるんですね

友利:
だから早めに考えておくことが大切なんです。この家でずっと暮らすにはどんなリフォームが必要か、住み替えるならいつ、どこへか。マンションか賃貸か、子どもの近くか、慣れ親しんだエリアか。そういった選択肢を、親が元気なうちに話し合っておいてほしいんです。

さらに、認知症になってからの環境変化は症状を急速に進める可能性があるとも指摘した。住み替えを想定しているなら、早めに新しい環境に慣れさせておくことも必要になる。