京都の龍谷大学は今月27日、硬式野球部について、部員間で暴力行為などがあったとして、先月28日から1か月間の「活動停止」にしていたと発表しました。
龍谷大学硬式野球部は1913年(大正2年)創部で、関西六大学野球で29回優勝し、多くのプロ野球選手を輩出している強豪です。
大学によりますと、硬式野球部で去年2月以降に発生した複数回の暴力行為などについて、学内で調査していました。きっかけは去年5月に起きた暴力行為で、4年生が1年生に対して2年生のものまねをさせ、動画をその2年生に送ったところ、2年生が激高。1年生の腹を蹴ったり、肩を数発殴るなどしたということです。1年生に外傷はなく、全部員にヒアリングを行って翌月に再発防止策を策定。関西六大学野球連盟に報告し、全日本大学野球連盟から厳重注意などの処分を受けたということです。
再発防止策は今年3月に更新されましたが、翌月に退部者からヒアリングした結果、去年2月にも別の暴力行為があったことが発覚。入部を予定していた高校生が練習を抜け出してラーメンを食べたことを2年生のリーダーが注意した際、胸ぐらをつかんだり、胸を押したしたということです。
このため、今年6月に調査委員会を立ち上げ、調査を開始。結果、もう1件の暴力行為のほか、野球部の寮内で20人以上が金銭やアンダーウェアなどを盗まれていたにもかかわらず、部の指導者に報告されていなかったり、去年2月から3月にかけて滋賀県の川などで不適切な動画を撮影し、その動画を寮内のテレビ画面で流していたことを確認したということです。
大学は、これらの行為が部を管理運営する指導者に報告されず、適切に対応ができていなかったことを重く見て、先月28日から1か月間の「活動停止」にしました。部活動は今月28日から再開し、9月5日から始まる関西六大学野球の秋季リーグには出場するということです。
今後は学生が安心して活動できるよう、事案の再発防止とともに信頼される指導体制の構築、全寮制の廃止についても取り組むということです。
今回の件を受けて龍谷大学硬式野球部の中田裕子部長はコメントを発表し、「連続して不祥事が発生し、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、部長として心よりお詫び申し上げます」と謝罪したうえで、「問題が隠蔽され、表面化しにくい状況が生まれていた背景には、部長や指導者と部員との間に十分な信頼関係を築くことができていなかったことがあった」として、今後は「一人一人の部員の声に耳を傾け、彼らの気持ちに寄り添いながら、安心して活動できる環境づくりに取り組んでまいります」と再発防止と信頼回復に向けて取り組むことを明らかにしました。
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