クマによる人身被害が相次ぐなか、環境省は、クマ撃退スプレーの性能に関する推奨要件を取りまとめ、公表しました。

クマ撃退スプレーはクマと近距離で遭遇した際、唐辛子の成分であるカプサイシンを含んだ液体を噴射することで、クマの攻撃や接近などを一時的に抑止するものです。

クマによる被害が相次ぐなか、クマ撃退スプレーの需要も高まっていますが、国内では製品についての表記方法や使用に関する公的なルールは定められていません。また、人に対する催涙スプレーがクマ対策用として販売されているケースもあるということです。

こうした中、環境省と消費者庁、国民生活センターは、国内に流通している12種類のクマ撃退スプレーの噴射テストを実施。その結果、製品によって噴射距離や時間といった性能に大きな差があることが明らかになりました。

環境省はこのテスト結果などを元に国内の製造・販売業者などにむけ、クマ撃退スプレーの性能に関する推奨要件を取りまとめました。

推奨要件には、▼有効成分の含有濃度や噴射距離・時間が基準値を満たしていること、▼霧状の噴射であること、▼安全装置が付いていることなどが盛り込まれています。

環境省と消費者庁、国民生活センターは、利用者向けにクマ撃退スプレーの使用・保管に関する注意喚起ポスターなども作成していて、各省庁のホームページで確認してほしいとしています。