アメリカの首都ワシントンの中心部で前代未聞のカーレースが行われました。トランプ大統領肝いりの大型イベントの一つですが、その狙いはどこにあるのでしょうか。

記者
「まもなく、首都ワシントンで初めてとなる市街地レースが始まります」

23日に決勝が行われたアメリカ最高峰のカーレース「インディカー・シリーズ」。登場したのは、もちろんこの人。

アメリカ トランプ大統領
「予想以上に大きく、素晴らしいイベントになった」

トランプ氏はレース開始前、大統領専用車「ビースト」に乗り込みコースを1周。自ら旗を振って「スタート」の合図を出すなど存在感を誇示しました。

このレースは、トランプ政権が主導するアメリカ建国250年を祝う公式行事の目玉の一つ。ワシントン市街地を回るおよそ2.7キロのコースを147周して競うもので、連邦議会議事堂など観光名所の前をフォーミュラカーが激走するレースを観ようと、2日間で20万人以上のファンが集まりました。

観客
「最高!サーキットのレースしか観たことがないので、ワシントンの街中を走る姿はものすごく格好いい」

アメリカ カイル・カークウッド選手
「大半のアスリートは政治に関与せず、コメントもしないと思う。僕らが目指すのは素晴らしいレースをファンに披露することだけなんだ」

今回の特設コースは有名な美術館や博物館にも隣接していて、国立美術館ではレースによる振動などの衝撃から守るため、屋外に展示されたガラス製の作品がカバーで覆われました。

レースを盛り上げる演出として、アメリカ軍機の飛行ショーも。これにより、近くのレーガン国際空港では日曜日の日中、数時間にわたって航空機が運航停止するという事態になりました。

トランプ政権は今回のカーレース以外にも、建国250年行事としてこれまでにホワイトハウスでの格闘技大会や全米の高校生によるスポーツ大会などのイベントを相次いで開催。「税金の無駄遣い」や「スポーツの政治利用」との批判も出ています。

観客
「政治には詳しくないけれど(多額の税金が使われることに)疑問を持つのは妥当だと思う」

トランプ氏がここまでスポーツに熱を入れる背景について、秋の中間選挙を前にスポーツファンへのアピールを狙ったものだとの指摘も出ています。トランプ氏の一連の政治手法に対し、アメリカ国民は中間選挙でどのような評価を下すのでしょうか。