青森県政史上最長の5期目を務めている三村申吾知事が6月の任期満了をもって退任すると表明しました。トップセールスで全国を駆け回り、経済・雇用の礎を築いた20年、今期での退任の心は5期目当初に決まっていました。
※三村申吾 青森県知事
「旧約聖書の言葉でありますが“全てのことに時がある”という思いでございます。私、三村申吾は6月28日をもって青森県知事を退任いたします」

21日午後2時過ぎから青森市で開かれた記者会見で、三村知事は6月28日の任期満了での退任を表明し、約20分間にわたって5期・20年を振り返りました。
2003年6月、三村知事は戦後の青森県政史上最年少の47歳で初当選、衆議院議員から知事へと転身しました。就任当初、青森県の財政は多額の県債残高を抱え、「財政再建団体」に転落する危機にありました。これを徹底した行財政改革で2017年度当初予算では、基金の取り崩し額が「ゼロ」の「収支均衡」を達成。財政の立て直しに尽力してきました。


※青森県産品を売り込む三村知事 (2008年当時 福岡県でのトップセールスにて)「青森の正直、無理は言わない!箱で150円。なんとか上げて上げて上げて上げまくって」
リンゴ柄をはじめ県産品のシャツを羽織って全国各地へ「トップセールス」に飛び回り、県産の農水産物を売り込む姿はすっかりおなじみに。


退任を表明する2時間ほど前には、約2年10か月ぶりにチャーター便として復活した国際線を出迎えようと三村知事の姿は空港にありました。
※三村申吾知事
「青森県の観光業界の方々が待ちに待った第1便です。いくぞ!またここから観光」
築き上げてきた経済・雇用の礎がコロナ禍で崩れかけましたが、回復基調となったことから、去年11月に退任を決断したと明らかにしました。
※三村申吾知事
「新たな感性や新たな知見も取り入れながら県政を着実に前へ進めていく、そのための“つなぎ”をが果たすことが今の私の知事としての大義であり、一つの区切りを迎えるべきであるという思いに改めて至り、5期目当初から心に決めていてコロナ禍によりさまざまありましたが、“つなぎ”を果たすことができると感じることにより、この度の退任したいという決断をした」















