記録的な少雨で渇水し、下流で取水制限が行われている庄川水系の御母衣ダム。水位はその後も回復せず、管理する国交省の富山河川国道事務所は事態を「未曾有の渇水」と表現しました。

木場洋道 記者
「岐阜県白川村の御母衣ダムです。渇水の影響でほとんど水が見えません。ダムの底の岩肌が露出しています」

20日、上空から御母衣ダム周辺を撮影した映像です。干上がったダムの底には橋脚らしきものも確認できます。

岐阜県白川村に位置する御母衣ダムは、庄川最上流部にあり砺波市や高岡市など富山県内5つの市の農業用水などの安定供給を担っています。

21日、富山河川国道事務所は、会見で渇水の現状と今後の見通しについて説明しました。

富山河川国道事務所 中谷洋明 事務所長
「富山県側に放流できる容量はもう底をついています」「今回の渇水は未曽有なんですよね。残ってるレコードの中で一番厳しいので。みんな経験ないんですよ。それぐらいの水量を減らしたときに何が起きるかって」

河川国道事務所によりますと、先月のダム周辺の降水量は平年のおよそ3割にとどまり、ダムへの流入量も6割以下に減少。その結果、先月31日の時点で17mあった水位は21日の時点で1.53メートルにまで低下しました。

この影響で下流では自主的な取水制限がおこなわれていて河川国道事務所では一定の貯水量のある境川(さかいがわ)ダムや、関西電力が管理する祖山(そやま)ダム・小牧ダムでの放流を検討しています。

富山河川国道事務所 中谷洋明 事務所長
「富山県側でどうやって分け合ってないときはみんなで、足らざるはみんなで分かち合う​というのが我々の文化だと思いますので。きちんと水を、特に生活のところで病院だとか、いろんなところで医療関係のところとかありますから、そういったところがダメージがないように内部調整していく」

流域の農家や事業者が自主的に実施している取水制限については、今後の貯水状況や河川流量のモニタリング調査の結果を踏まえ、来週中に今後の方向性を判断する方針です。