何年も継続して調べることが大切

(東洋産業 大野竜徳さん)
「そう考えると、毎年何気なく聞いているセミの声も、少し違って聞こえてきます。

今年はクマゼミが多いな、アブラゼミが少ない気がする、ヒグラシをよく聞く、そういえば、ミンミンゼミが鳴いていた…そんな小さな違和感は、単なる気のせいとは限りません。

一年だけの印象からセミの生き方が変わったんだ、と断定することもできません。セミの数を本当に比べるなら、同じ場所で、同じ方法で、何年も調べる必要があります。

だからこそ、毎年同じ場所でセミの声を聞いている私たちの記憶も、意外と大切なのです。

今年ミンミンゼミの声を市街地で聞いた。来年も、再来年も…となっていくと、ミンミンゼミがたまたま1匹来たのではなく、市街地に定着している可能性を考える手がかりになっていくかもしれません。

身近な観察を積み重ねていけば、街の環境が少しずつどう変化しているのかを知る手がかりになります」