千葉豪雨 5割超の被害レポートは“区域外” 身を守るためには?

藤森祥平キャスター:
“想定を超える”雨にどのような備えができるのでしょうか。

千葉市が発表しているハザードマップでは、洪水や内水氾濫が想定されるエリアをピンクや黄色、赤などで示しています。

今回の豪雨では、千葉県警本部や蘇我駅など、黄色く示されていた想定区域で冠水が発生しました。

一方で、山王病院や千葉大学医学部附属病院は一部黄色のエリアではあるものの、想定されていなかったエリアで地下浸水の被害が発生しました。

小川彩佳キャスター:
ハザードマップで色が塗られていない場所であれば安心する人が多いかと思います。しかし、今回はそうした色が塗られていない場所でも被害が広がったということです。

教育経済学者 中室牧子さん:
ウェザーニュースが約2万件の被害レポートを集計したところ、55.7%が浸水想定区域外からだということです。

ハザードマップで色が塗られていない場所は安全だと思いがちですが、安全を保証するものではないと認識を改める必要があります。

藤森キャスター:
国土交通省は市区町村に対し、内水氾濫のハザードマップ作成を義務付けていますが、対象のうち公表している自治体は約17%にとどまっています。

調査に予算が必要なことや、専門知識を持つ人材が不足しているという課題もあるということです。

教育経済学者 中室さん:
最近の経済学の研究では、衛星データを使って経済活動を予測する研究が行われています。

例えば、大きなショッピングモールの駐車場にある車の台数などを衛星データで把握して、GDPを予測するという研究が注目されていて、精度も上がっています。

日本の自治体の法定ハザードマップでは、衛星データや機械学習による予測が標準になっているわけではありませんが、将来的にはそうした技術を使うことも検討していかなければならないのかもしれません。

小川キャスター:
千葉・佐倉市では、内水ハザードマップを公表していたにもかかわらず、想定区域内で浸水が発生し1人が亡くなりました。

市の担当者は「排水のための施設整備などには時間がかかる。今回のような雨では、外を歩かず、身の安全を確保してほしい」としています。

一人ひとりが危機意識を持つことが大切になりそうです。

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<プロフィール>
中室牧子さん
教育経済学者 教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」