リゾートホテル「8月分の売り上げが消えた」

そしてこちらは、180人が宿泊可能な市内最大規模のリゾートホテルです。

RKB 土橋奏太 記者
「水俣市の湯の児温泉に来ています。入ってすぐ、見てみますと青い空ときれいな海が広がっています。ただロビーを見渡しますと、ガランとしていまして、宿泊客の姿はありません」

最大震度5強を観測した水俣市。こちらのホテルはエレベーターが故障しましたが、客室など建物自体への被害は免れました。

しかし、取材した18日、宿泊客は1組もいませんでした。

湯の児温泉海と夕やけ 笹川陽平社長
「どうしても東京とか大阪とか、地元がこちらでお盆でどうしても帰って来なくてはいけないという方は、泊まるところがないのでお泊まりいただいたケースはあるんでしょうけど、お盆も終わりましたので、きょうはいらっしゃらないですね」

通常、1日30人のスタッフが働いていますが、この日出勤したのは、わずか5人でした。

というのも、地震発生以降、18日までに1900人、金額にして4300万円分の宿泊キャンセルが出たためです。

湯の児温泉海と夕やけ 笹川陽平社長
「1年で最大の売り上げがこの8月の繁忙期になるんですけど、その8月の売り上げが丸々1か月分なくなってしまうようなキャンセルだったので、企業にとっては非常に痛いキャンセルとなっています」

九州道の通行止めや九州新幹線の運転見合わせなど交通インフラの寸断が、熊本県南部の水俣市にとって大きく影響しました。

さらに、追い打ちをかけたのが、ホテルの売りのひとつであるバイキング。

食材を仕入れている八代市の業者が被災し、提供できなくなってしまいました。

それでも従業員の雇用を守るため、地震以降も営業を続けてきたホテル。

ようやく9月1日のバイキング再開に向け、通常営業の目処がたちました。

湯の児温泉海と夕やけ 笹川陽平社長
「もう通常営業を開始しようと思っているので、ぜひ、この地にですね、今の復旧状況を実感していただきながらお泊まりいただくのが一番の支援だと思っているので、皆様に是非来ていただきたいと思っています」