「負けたら~」のフレーズにご意見
もう一つ、6月から8月初めまで行われた「バレーボールネーションズリーグ」には多くのご意見が寄せられました。日本代表の素晴らしい躍進を楽しまれた方も多かったことと思います。
スポーツ中継の際は厳しめのご指摘が多く届きますが、そんな中で、スポーツ中継の有料チャンネルでの放送が多くなっていることを受けてか、「バレーボールの地上波放送ありがとう!」という、放送そのものへの感謝の声をいただきました。
また、今回の応援サポーター「timelesz」の原嘉孝さん。さまざま活躍されましたが、中継の副音声には好意的意見が多数寄せられました。
「副音声が最高でした。正直、アイドルか・・・と思っていましたが、バレーボール経験者から見てもわかりやすさ、視聴者と同じような熱量の応援で、没頭して観戦できました」(男性20代)
一方、印象深かったのが、決勝ラウンドの実況やテロップで出てきた「負けたら~」といった表現に対するご意見でした。
「勝利を願って応援しているのに、『負けたら終わり』などのマイナスな表現を聞かされるとがっかりします。『がんばれ日本』のほうが心に良いのではないですか」(女性60代)
このような声を思いのほかいただきました。スポーツの世界ですし、「負けたら終わり」「背水の陣」といったフレーズは、勝負の厳しさや臨場感を伝えるための定番の表現です。また、この決勝ラウンドは、予選ラウンドの総当たり戦のように、負けてもまだ次があるわけではない、と正確に伝える文言でもあります。しかし今の時代、「緊迫感」より「選手を応援したい」といった、より前向きなものを求める方も増えてきているのかもしれない、と感じました。
日々寄せられるさまざまなご意見に触れていると、画面の向こう側の「世間の温度」の変化を感じることがあります。視聴者センターは、そうした空気感も現場に伝えられれば、と考えています。
〈執筆者略歴〉
浜崎 由佳(はまざき・ゆか)
1995年TBS入社。
ラジオ局、報道局、事業局などを経て、編成考査局。現在カスタマーサクセス室長。
【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。














