銀座は鋳造を行う工場を持つ幕府の特権機関

江戸時代の「銀座」は、おしゃれな街でも商店街でもありません。銀の買い入れや管理を行う役所と、銀貨の鋳造を行う工場を持つ幕府の特権機関のことでした。最初の銀座は1601年に伏見(京都)に設けられましたが、徳川家康が駿府に移ると1606年に駿府にも銀座が設けられます。

そして1612年、この駿府の銀貨鋳造所が江戸(現在の銀座二丁目付近)へと移転しました。ちなみに、金貨を扱う「金座」は現在の日本橋(日本銀行本店のある場所)にありました。また、当時の銀座周辺には「銀座」以外にも幕府の特権を受けた以下のような座組織が集まっていました。

・朱座:朱(顔料や薬品として使われた朱や朱墨)を独占的に扱う組織
・大判座:贈答用の金貨を鋳造する組織
・分銅座:計量用の標準のおもり(分銅)を制作・販売する組織

そもそも現在の銀座がある場所は、昔はどのような土地だったのでしょうか。江戸時代以前の銀座周辺は「江戸前島」と呼ばれる東京湾に大きく突き出した半島の先端の低湿地帯でした。

この低湿地帯や日比谷入江、築地方面を埋め立てることから、江戸のまちづくりは始まりました。

銀座は駿府で生まれ江戸に移りました「駿府銀座発祥の碑」(静岡市葵区両替町)