なぜ「反省」使わず? 背景には高市総理の“歴史認識”

小川彩佳キャスター:
過去に小泉元総理なども使用してきた「反省」という言葉を今回、高市総理は使わなかったわけですが、これはどんな意図があるんでしょうか?

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
大きく2つ理由があると思います。

1つは自民党の中の事情があり、高市さんは旧安倍派を中心とする自民党の保守系の人たちに推されています。この方々はどちらかというと「反省」という文言を入れることに対して消極的という意向を踏まえたということが1つあります。

もう1つは高市さん自身の持論です。

高市さんは正確に言うと、反省はしていないんだと。我々は反省をするいわれもないんだということを30年前ですが言っており、その後も持論は変わっていないという見方もあります。

今回「反省」を取り入れなかったのはそのような点があると思います。

小川キャスター:
意思を持ってこの「反省」という言葉を使わなかったと見られると。

ここにも繋がってきますが、これまでの総理が「戦争の惨禍を繰り返さない」としていたところを、今回の式辞で高市総理は「繰り返させない」ということで「せ」の1文字を加えました。

これはこれまでの総理が使ってこなかった表現で、強い意志を感じるようでもあります。

星浩さん:
これは1文字ですが、重要な意味を持つと思います。

「繰り返さない」ということは“自主的に”繰り返しませんよという意味です。

「繰り返させない」というのは、その時の国際情勢や日本以外の事情もあって日本は戦争をしたのであって、必ずしも日本だけが悪いのではないという意味が込められていると思います。

高市さんはこの間、一貫してどのような事情がありどのような判断でこのような発言をしているのかという説明をしていません。

30年前の発言とは言っても、総理大臣は自分の発言には責任を持たなくてはいけませんが、その背景、事情について一切語っていません。

これはむしろ近隣諸国からすれば不信感に繋がっていきます。

小川キャスター:
かなり読み解く余地を与えてしまっているような状態です。

星浩さん:
反省をしてないと言っても、被害を受けた国からすればやはり反省を求めるという意識が強いです。それにどう答えるかというのは、国の最高責任者としてきちんと表明してもらいたいと思います。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身