現代の女性の人権問題を考えるきっかけに
大陸に残された女性の証言は、近年までしっかり検証されなかっただけでなく、たとえば現代の女性が性被害にあった経験を訴えると、SNSなどで誹謗中傷され二次被害にあうような状況と根底でつながっています。学芸員の山田真結さんや松原文枝監督は、今回の企画展について、終戦当時の過去の話ではないと語っていました。
『過去のものとして見ていただくのではなくて、戦争だけじゃなく、今起こっているハラスメントだったり性差別だったり、そういったものが根源的に含まれていると展示を見て感じて欲しいなというふうに思います。』(「帰還者たちの記憶ミュージアム」学芸員・山田真結さん)
『今回の展示は、80年前の出来事ではなくて、今の私たちにとっても「遠すぎたふるさと」というような状況に巻き込まれる可能性は充分あると思うので、過ぎた過去のことではなく、自分ごととして見ていただきたいなと思います。』(映画「黒川の女たち」監督・松原文枝さん)
この企画展は戦争の悲惨さについて訴えるとともに、女性の人権問題を考えるきっかけにもなると思います。企画展「遠すぎたふるさと 大陸で敗戦を迎えた女性たち」は9月27日まで「帰還者たちの記憶ミュージアム」で開催されています。入場は無料です。
8月22日には学芸員によるギャラリートーク、8月23日には俳優・神田さち子さんのトークイベントと作品上映なども行われます。詳しくは「帰還者たちの記憶ミュージアム」ホームページをご覧ください。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:藤木TDC)














