星野村から全国へ――引き継がれた「平和の火」

8月6日、星野村では、毎年、平和祈念式典が行われています。

そこに、「平和の火」が分火されている、愛知県の高校の先生と生徒の姿がありました。

愛知県 桜丘高校 平和委員会担当 小林寿来 教諭(45)
「たぶん高校生は戦争を知らない世代の孫くらいになるんじゃないかな、僕も戦争イメージできないし、でも、正門入って入り口すぐに塔があるので、それが僕の語り継ぐ教材になっている」

桜丘高校は、前身の女学校時代の生徒と教師が、勤労動員先の海軍施設への空襲で命を落としたことから、平和教育に力を入れています。

学園祭の企画がきっかけで「平和の塔」が建てられ、分火された「平和の火」は、36年たつ今も灯され続けています。

桜丘高校 平和委員会 増田壮汰さん(17)
「山本達雄さんが持ち帰ったときは、恨みだったり憎しみで持ち帰ったことは知らなかったので、夏休みを通じてたくさんのことを学んで語り継いでいきたい」

戦後80年の2025年の夏、2人は、平和の火が分火されている全国17か所を巡りました。

桜丘高校 平和委員会 増田壮汰さん
「今回、桜丘としては、星野・桜丘宣言という宣言を作成して、そちらに署名していただく形で、山本達雄さんが残された『平和の火』の重要性を、一緒に訴えていきたいなと思っています」

ひと夏、平和と向き合った高校生が、生徒に伝えたことはー

桜丘高校 平和委員会 増田壮汰さん
「多くの団体が、『平和の火』を守るだけでなく、その火を”平和の象徴”としてとらえ、様々な平和活動に力を入れていることが分かりました。みなさん、登校した時に『平和の火』を少し眺めてみて下さい。それだけでも、平和について考えるきっかけになると思います。そんな小さな意識の積み重ねが、平和な未来につながっていくと私は信じています」