跡形もない叔父の家・・・カイロに移した「原爆の残り火」

福岡県八女市星野村に灯され続けている「原爆の残り火」。

星野村から出征し、派遣先の広島で被爆した山本達雄さんが持ち帰ったものです。

自身は無事だったものの、爆心地からわずか450mの所にあった叔父の家は跡形もなく、残っていたのは、焼け跡にくすぶる「残り火」だけ。

達雄さんは、祖母からもらったお守り代わりのカイロに「残り火」を移し、叔父の遺骨代わりとして持ち帰りました。

20年以上、自宅のかまどや仏壇で灯し続けたその火は、1968年、星野村=現在の八女市に「平和の火」として引き継がれました。

2025年8月4日、平和イベントの為の採火が行われていました。

八女市役所星野支所 阿部望さん
「(2025年は採火に)5団体くらい来ました。6日の祈念式典後も2件。(戦後80年で)例年より多い」

受け取りに来たのは、広島のとうろう流し運営委員長の下井良昭さん(78)。

8月6日の夜、原爆ドーム前で行われる「とうろう流し」の種火として使います。

広島ピースメッセージ とうろう流し運営委員長 下井良昭さん(78)
「カイロで持って帰られたってことやけ、ランプで持って帰ったんじゃ、ちょっと申し訳ないけ」