3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、アメリカ代表の主将を務めるマイク・トラウト外野手(31・エンゼルス)が日本時間の21日、オンラインで取材に応じ、WBC連覇への意気込みや同僚で日本代表の大谷翔平(28)について語った。

トラウトはメジャーリーグでシーズンMVPを過去3度獲得したスター選手。前回大会は出場を見送り、今大会が初出場となる。「僕にとっては新しい経験だけど楽しみだ。前回は出ないという決断をしたけど、試合を見ていたら出なかったことを少し後悔した。WBCのあと多くの人が“やるべきだ”“最高だ”と言っていて」と明かした。

さらにエンゼルスではチームメイトである大谷との対戦について聞かれると「昨年からお互いに(WBCについて)話してきた。彼が出ることを僕は知っていたからね。僕は彼の投球を最前列で見ているけどなかなか厄介で、彼と対戦した打者は全員“打席に入りたくない”と言っていた。だからどうなるか興味があるし、僕は仲の良い友人だから対戦が楽しみ」と同僚を警戒しつつも、今から対戦を心待ちにしているようだ。

アメリカはWBC開幕直前にジャイアンツ、エンゼルスとエキシビションマッチを行い本戦に突入する。1次ラウンドではプールCに属し、3月11日のイギリス戦を皮切りに、準々決勝進出に向けメキシコ、コロンビア、カナダと争う。日本(プールB)との対戦は勝ち進めば準決勝以降となる。

またトラウトは自身が参加を表明してから、ブライス・ハーパー(30・フィリーズ)をはじめ複数の選手に連絡したという。その後、昨季ナ・リーグMVPのポール・ゴールドシュミット(35・カージナルス)、メジャーで過去3度の本塁打王のノーラン・アレナド(31・カージナルス)らの出場が有力視され、“過去最強チーム”となることが予想されるアメリカ代表。日本代表も大谷、ダルビッシュ有(36)らメジャーリーガーに加え、国内のスター選手たちが揃い最強の布陣で挑む。

日本について「チームとして層が厚いと思う。ショウヘイが中心となっているけど。彼は『僕はチームで最高の選手ではない』と言おうとしていたけど、でもそんなこと誰が信じるかな?(笑)。いずれにしても、僕たちが勝ち上がって彼らとの対戦が楽しみだ」と語った。

さらに前回のWBC優勝を「特別な瞬間だと思った」と口にしたトラウトは「胸にUSAの文字があることはとてもクールなことで、今回も僕たちが考えていることは優勝することだけだ。優勝以外ない。それ以外は失敗だ」と連覇に向け強く意気込んだ。

第5回WBC日程

◆1次ラウンド
3月9日(木)日本vs中国
3月10日(金)日本vs韓国
3月11日(土)日本vsチェコ共和国
3月12日(日)日本vsオーストラリア
※全て東京ドーム 

◆2次ラウンド
3月16日(木)準々決勝(東京ドーム) 
      
◆決勝ラウンド
3月20日(月)または21日(火)
準決勝(マイアミ ローンデポ・パーク)
3月22日(水)
決勝(マイアミ ローンデポ・パーク)