漁獲量と今後の見通し

森田絹子キャスター
近年は2008年のおよそ35万4,000トンをピークに減少傾向だったんですが、去年までは3年連続で漁獲量が増えていました。
しかし、今年の来遊量は去年を下回る見通しなんです。
水産庁の委託を受けた水産研究・教育機構が6月から7月にかけて行った調査によりますと、サンマの資源量は前の年からおよそ6割減った42.9万トンと予想されています。
これは2003年の調査開始以降でも最も少ない数字なんです。

一般的にスーパーなどに並ぶのは1歳魚なんですが、そのうち1歳魚の割合は17.2%で、前年の59.6%から大きく下回っているんですね。
つまり、食べ頃のサイズが去年の大体3分の1程度ということになりますね。

堀キャスター
数字がちょっとびっくりしますね。6割減とか。去年から割合も相当低くなっているというところで。この来遊量もその去年の水準を下回ると予想されているんですけども、理由があるんですよね。
森田キャスター
暖かい海水のかたまり「暖水塊」と親潮の流れが影響しているようなんです。
サンマ来遊量 最少予想 要因は「暖水塊と親潮」

水産研究・教育機構冨士泰期主任研究員
「親潮というのは日本の近くで二股に分かれるような形で流れていて、暖水塊というような温かい水の塊の渦になるようなものが北海道付近でウロウロする、その具合によって北からの冷たい海流(親潮)が押しやられてうまく入ってこなかったり、あるいは入ってきたりということが年によってあるんですけど、北海道沿岸に沿って張り出してくるような流れが今年は非常に弱くて、北にとどまっているような形になる。こういったパターンですと、例年サンマは沖側のルートに沿って南下するパターンが多い」

サンマが北海道沿岸に近づけないことで漁場が遠くなり、漁獲量にも影響が出ると言います。
水産研究・教育機構冨士泰期主任研究員
「漁場が遠いと行き帰りの時間がものすごくかかってしまい、漁船も漁獲活動にかけられる時間がどうしても目減りしてしまう、そういった意味でも水揚げできる量は同じサンマの量がいたとしても減ってしまう」
漁期は12月まで今後の豊漁に期待
堀キャスター
親潮の流れが弱いし、北海道の沿岸には暖水塊があるから、なかなか近づけないということで。資源が少なくて漁場が遠くなると、漁師さんにとっても死活問題になりますよね?

コメンテーター藪淳一さん
地球レベルの自然の変化って、正直なす術ないなという感じするんですけど、でもやっぱりサンマって我々道民にとっては、ソウルフードというか、ソウルフィッシュ。

なので、10年後や30年後考えた時に、一部の人しか食べられないような高級魚ではなくて、庶民の味であり続けるために、例えばサイエンスの力を発揮して、養殖の技術とかもっと確立できないのかなと、そこに期待したいなという思いはありますよね。
堀キャスター
魚で言ってもマグロがね、近畿大学の近大マグロなんか有名ですけども。サンマの生態上、それができるかどうか(笑)。

でもね、サンマがこの時期に当たり前のように食卓に並ぶことが、もう疑いの余地もずっと無かったんだけど、やっぱり近年はやっぱり、なかなかそれがね、遠のいちゃっているということで。
それこそ、毎年食べてた人も「最近食べてないな」なんて人もいるかもしれませんけれど。いや本当にこのなんか「30g」というサイズがちょっとショックでね。
このサンマ漁の主力ですが、棒受け網漁の漁期が12月までということですが、予想をね、覆して大漁になることを期待したいと思います。














