いま、イギリスの国会議員選挙で注目されている“ごみ箱”をかぶった謎の候補者。金銭疑惑に揺れる右派政党の党首に、「笑い」で挑みます。
顔はごみ箱。マントを羽織ったこの人物。「ビンフェイス=ごみ箱顔の伯爵」です。
イギリスで急速に支持を伸ばす右派政党リフォームUKのファラージ党首に挑み、今月行われるイングランド東部クラクトンの下院議員補欠選挙への出馬を表明しました。
記者
「ビンフェイス伯爵、宇宙から来たということですが、待ち合わせ場所は普通のビルです。一体、どんな人物なんでしょうか」
取材依頼が殺到する中、日本メディアではJNNが独占取材を許可されました。
ビンフェイス伯爵
「ハロー!会えて光栄です。コンニチハ!」
記者
「日本語を話せるんですか?」
ビンフェイス伯爵
「たしなむ程度です。700万以上のコミュニケーション手段が取れるので」
記者
「日本ではビンフェイス伯爵を知らない人も多いので、自己紹介をしていただけますか?」
ビンフェイス伯爵
「私は銀河系をまたぐ宇宙戦士であり、地球では民主主義の政治家でもあります」
実は、ビンフェイス伯爵、今回が初めての出馬ではありません。イギリス政治を風刺するため、何度も国政選挙に立候補してきた名物候補です。
今回の公約も、「手ごろな価格の住宅を少なくとも1軒建てる」「イギリスの歌手アデルを国有化する」など、一見すると冗談のようなものばかり。
しかし、その裏には現実の政治への批判が込められています。
今回対戦するファラージ氏は、富豪からの500万ポンド、11億円の贈与を申告しなかったとして議会の調査を受けています。本人は不正を否定し、「有権者に信を問う」として議員辞職。補欠選挙に立候補しました。
記者
「公約には『億万長者から500万ポンドの贈与を受け取らない』とあります」
ビンフェイス伯爵
「『地球上では』ね!」
記者
「『地球上で』、これはファラージ氏を意識したものですか?」
ビンフェイス伯爵
「とんでもない!もし500万ポンド寄付されたら、もらうのは自由。でも、もらうなら『ちゃんと申告しときな』とアドバイスしますね」
イギリスの政治家をどう見ているか聞いてみると…
ビンフェイス伯爵
「多くは懸命に努力していると思う。とはいえ、上り詰めれば、素敵な車やアーセナルの試合の無料チケット、500万ポンドの寄付など特典は山ほどありそう…」
ファラージ氏への批判票の受け皿となり、一部の調査では、「ビンフェイス伯爵に勝ってほしい」と答えた人がファラージ氏を上回りました。
一方で、ファラージ氏への根強い支持も。
クラクトン市民
「(Q.ファラージ氏よりごみ箱伯爵の方がいい?)いやいや、それはありえないよ。冗談だろ、そんなこと起きるわけない」
記者
「もし、ファラージ氏がこのインタビューを見ていたら彼に何と言いますか?」
ビンフェイス伯爵
「『なんで日本のテレビなんか見ているんだ?』と言いたい」
補欠選挙は13日、投開票を迎えます。
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