高知市の認定こども園で、寿司職人を招いて出前授業が行われました。“生の魚”に触れ、間近でさばく様子も見学した園児たち。魚に対するイメージが変わったようです。

出前授業が行われたのは、高知市の「桜井幼稚園」です。講師を務めたのは、東京のすし職人岡田大介さん。本業の傍ら絵本も出版していて、20日は年長組の園児たちに“命の大切さ”を教えます。さっそく、園児たちの前に大きなニジマスが登場。日ごろから食べた魚を記録しているという園児たちですが、生の魚を触るのは初めてのようで…

めっちゃ気持ち悪い!かわいい!


思わず身震い…まだ少し抵抗があるようです。そんな中、園児たちが触ったニジマスを岡田さんがさばいていきます。

(岡田さん)
「お寿司にするときは頭を落とす…」

(園児)
「うーん…かわいそう…バイバイ!」
「うわー!」

鱗をとったり三枚におろしたり…岡田さんの包丁さばきを間近で見た園児たち。「生きもの」が「食べもの」に変わる瞬間に立ち合い、魚に抱くイメージも少し変わったようです。

(園児)
「(魚を)見るのが楽しかった」
「すごかった」
「ぬるぬるだった」

(すし職人 岡田大介さん)
「僕たちがいつも握っているお寿司って、例えばマグロのお寿司を握るじゃないですか、マグロ、米…『この中に“命”が何個入っているんだろう』というのを考えたことがあって、“命の塊”みたいなものを毎日握っているな、と。幼稚園児からお爺ちゃん・お婆ちゃんまで、改めてこういうこと(命)を考えていこうという機会を作っていけたら」

感染防止の観点から20日は試食することができませんでしたが、園児たちは「これからはおいしく魚を食べたい」と話していました。