狛江市の住宅で高齢女性の遺体が見つかった事件について詳しく見ていきます。また、関東地方では今年に入り、複数の男が住民を縛るなどとした強盗事件が相次いでいます。
東京・狛江 女性(90)強盗殺人 “千葉の事件” 捜査過程で発覚

日比麻音子キャスター:
事件が起きたのは東京都狛江市、小田急線狛江駅から南東に直線距離で1,6キロ離れた多摩川のそばにある住宅街の一角です。遺体が見つかったのは、ここに住む大塩衣与(おおしお・きぬよ)さん90歳です。19日午後5時半前、警察官と家族が地下1階で大塩さんを発見。結束バンドで両手首を縛られ、頭からは出血、左腕は骨が外に出る「開放骨折」をしていて現場で死亡が確認されました。警視庁は室内が荒らされていることなどから強盗殺人事件として捜査しています。

亡くなった大塩さんは息子夫婦と孫2人と暮らしていました。近所の方によりますと「お金がありそうな家で高級車とか止まっている」ということです。
事件当日の経緯です
・午前8時15分すぎ 家族は外出
・午前10時ごろ 近隣住民が近くのバス停で大塩さんを目撃
・午後2時46分 千葉県警から警視庁に対し「大塩さん宅が強盗に狙われている」との情報提供
・午後5時15分 警察官と家族が自宅内へ。当時、玄関の鍵はかかっておらず 倒れている大塩さんを発見
なぜ千葉県警から警視庁へ情報提供があったのか

情報提供があったということですが、実は千葉県警が別の強盗事件で逮捕した容疑者の携帯電話を解析したところ携帯電話の中に「大塩さんの自宅住所が記録」「大塩さんを狙い強盗に入る」という趣旨の情報があったという事です。

ホラン千秋キャスター:
関東でいくつもの強盗事件が起きていて、大きな犯行グループが背後にあると推察できます。
米・イェール大学助教授 成田悠輔氏:
これだけ組織的に狙われてしまうと、どうしようもない感じがしますね。万が一狙われてしまったら厳重に鍵をかける、監視カメラをつける、あるいは警備サービスにお願いをすることだと思いますが、そもそも論で言うとどうやったら狙われないようにするか。できるだけ地味で目立たないようにすることしかやりようがない。対策のしようがないですね。
ホランキャスター:
普段はご家族で暮らしているお家ですが、ちょうど大塩さんが1人でいるところを狙われたので行動パターンなど、しっかり下調べをしていたことがうかがえます。
米・イェール大学助教授 成田悠輔氏:
家族と暮していても狙われてしまう。いつどこで目をつけられているかわからない社会に日本もなりつつありますね。安全と思い込まないことが大事です。