うわー、えっと……すごく早いなという感じ
堀内:
どうですか、受賞から2週間ぐらい経ちまして、今の段階での手応えやお気持ちを改めて伺えますか?

朝倉かすみさん:
うわー、えっと……すごく早いなという感じで。
毎日が本当にあっという間に過ぎるな、という感じです。
堀内:
あっという間に。
朝倉かすみさん:
そうですね。何かを噛み締めている余裕がまだないです。
堀内:
実感はあるけれど、どこか噛み締める余裕がないというような感じでしょうか。
朝倉かすみさん:
そうですね。直木賞をいただくと『オール讀物』という雑誌が直木賞特集号になるんですね。そこに受賞者として名前が出て、私の受賞の言葉がまず載るんですけれど、その言葉をこの前書いて送って、ゲラ刷り(紙面の校正刷り)が送られてきた時に「本当だ!私、受賞者なんだわ」って思いました(笑)。
堀内:
それを見て、改めて直木賞作家に名を連ねたことを実感されたと。ご自身の感情としては、どんなお気持ちですか?

朝倉かすみさん:
さっき見て「本当だ」って思いました(笑)。
私が小説を書き始めて、エンターテインメント小説と純文学小説のどっちを書いているのか分からない時期があったんです。
大体で言えば直木賞と芥川賞の関係なんですけれども。自分の書いているものがどっちか分からない時に、『オール讀物』と純文学の雑誌を本屋さんで見比べて、目次を見た時に『オール』の目次の方に自分が載っているイメージができたので、「私はエンタメなんだわ」と思ったんですよ。
でもそこから『オール讀物』さんから全然注文がもらえなかったので、初めて載ったのがこれだったんです。嬉しかったですね。














