先月、東京都は全国で初めて「女性活躍推進条例」を施行しました。女性が働きやすい環境づくりを進めることを企業などに求めた条例です。施行から1か月。現場の取り組みを取材しました。
川の氾濫を防ぐための護岸工事。現場責任者を務めているのは、25歳の女性、積香晨音さんです。
深刻な人手不足に直面する建設業界ですが、積さんが働く建設会社では人材を確保しようと“女性が働きやすい環境づくり”を進めています。
巴山建設 積香晨音さん
「女性専用の休憩室になります」
姿見や日焼け止めが用意された「女性専用の休憩室」。男性用とは離れた場所に「女性専用のトイレ」も設置されています。
巴山建設 積香晨音さん
「(トイレなどが)分かれてるだけでも、精神的に助かってます。女性の意欲を促進させる点では、環境づくりが大事かと思います」
建設業界で働く女性は事務職が多い中で、積さんのように現場で働くケースは珍しいといいます。
巴山建設 積香晨音さん
「現場全体の安全面で、危険なもの、片付いてないところがあったら、けがしちゃうんじゃないか。結構細かいところまで気づけると思うので、女性の目線は大事なのかなと」
こうした現場の取り組みを後押ししようと制定されたのが、東京都の推進条例です。
東京都 小池百合子 知事
「女性のパワーをどうやって活かしていくかは、経営戦略として極めて重要だと考えています」
「女性活躍を経営戦略に」。大手医療機器メーカーの「テルモ」は工場着を30年ぶりにリニューアル。ズボンを「白」から「紺」に変更しました。女性たちを中心に、▼透けやすい、▼生理のときに気になるといった不安の声が上がっていたためです。
新たに「マタニティ用」の工場着も導入しました。
女性活躍推進など担当 唯野佳香さん
「(妊婦の社員が)お腹が大きくなってきたときに、男性の大きいのをはいてた。全てが大きくなっちゃうので、ダボダボになって転倒のリスクがあり、ちょっと怖いといった声もあった」
「安心して働ける環境」を作ることが、優秀な人材を守ることにつながる。この思いで改革を主導した常務は「都の条例」について…
「テルモ」 八木宏 常務経営役員
「(条例が)あった方が今までの常識を壊す時にはやりやすい。背中を押すきっかけがあった方がいいんじゃないかなと思います」
ただ、この条例は企業に強制力がなく罰則がありません。
施行から1か月。実効性をどのように担保していくかが課題となっています。
注目の記事
“香り系”芋焼酎の新たな製造技術 鹿児島大学が発見「麹づくりの時間を短くしたらどうなる…?」純粋な好奇心から新発見に

<絶対音感の世界>音大の講師・元幼稚園の先生・女性アナウンサーが座談会 「それ、あるある!」って何が? 知られざる"音"を語り合う

“午後の猛烈な眠気” 原因は食事だけじゃない? 生理機能「アフタヌーン・ディップ」 食後は胃腸に3倍の血液が集中…!“睡魔の正体” と有効な予防法とは

「逃げ得は許さない」29歳女性教諭殺害…26年間遺体を床下に隠し“時効”に守られた男と「無念を晴らすため」法廷で闘い続けた遺族の記録《前編》

「ママ、あいたい。ごめんね」16歳少女が衰弱死 体重は19kgに… “違法捜査”で自白強要か それでも訴え続けた無実【報道特集】

知的障害、虐待、17歳少女の妊娠出産体験が絵本に “我が子が泣いても抱っこできない” なぜ支援者は「彼女の出産は100点」と言い切るのか?









