「大好きなむらを元気にしたい!」と高知県北川村の中学生が地元のユズを使った石けんを開発し、その取り組みを濵田知事に報告しました。
濵田知事を訪れたのは北川中学校の3年生9人です。生徒たちは、「北川村のユズを全国の人に知ってもらい、村の産業に貢献したい」と、廃棄されるユズの種などを活用し、2年がかりで「洗顔石けん」を開発しました。名前は村のユズを「永久」に残していくという意味をこめ、「ユトワ」です。北川村と包括協定を結んでいる化粧品メーカー「ウテナ」とドラッグストアの「ウエルシア」が開発や販売などをサポートしています。
去年11月には、東京・銀座のアンテナショップ「まるごと高知」でPR活動も行いました。19日はその取り組みを濵田知事に報告。生徒たち自身が商品開発の苦労などを説明しました。
(北川中3年 濵渦乃愛さん)
「こんな小さな村の学校の提案から商品が実際に全国で発売されるようになるとは思ってもいませんでした。授業では自分たちが作りたいものを作るのではなく欲しいと思ってもらえるものを作ることが大切だと思い、イラストやメッセージなども一生懸命考えました」
実際に商品を手に取り、石けんの香りをかいだ濵田知事は・・・
(濵田省司 知事)
「さわやかなユズの香りがしますね!実は私の妻も村長さんからいただいて、わが家で使ってまして、『とてもユズの香りがさわやかで肌にも優しくていいよ』と」
(北川中3年 松本遥永さん)
「自分たちが北川村のためにこういうことをしてるんだよということと、北川村のことをもっと知ってもらいたいと思って(報告した)。知事の奥さんが自分たちの作った石けんを使ってくれているのを知ってうれしかったです」
(北川中3年 濵渦乃愛さん)
「すごくいいにおいなのでリラックスしながら使ってもらえたら良いなと思います」
去年11月に発売した「ユトワ洗顔石けん」は県内では、よどやドラッグで340個あまり。全国ではすでに2400個あまりを売り上げているということです。