伏木港での機雷爆発による死者13人の記憶や、高岡駅・伏木駅周辺への米軍空襲計画――。戦後81年の夏、富山市で好評を博した「富山大空襲展」の巡回展が30日、高岡市の「ウイング・ウイング高岡」で始まりました。今回は富山大空襲の惨状を追体験できる展示に加え、これまであまり知られてこなかった「高岡の戦争の記憶」を示す貴重な資料が新たに追加されています。

ウイング・ウイング高岡で30日から始まった「富山大空襲展」。戦後80年だった去年の夏に富山市で開催され好評だった「富山大空襲展」の巡回展です。

1945年(昭和20年)8月2日未明、アメリカ軍のB29爆撃機によって市街地を焼き尽くされた富山大空襲。

証言や絵で当時を再現した展示で、富山大空襲の惨状を追体験することができます。

「富山大空襲展」を中心になって企画した 飯田恭子さん
「高岡の人にとってみれば富山空襲なんて富山市の話だろうと、高岡関係ないよという人が多いのではないかと思いまして、関心をもたれやすいように表現していこうと」

高岡市での巡回展では、地元の戦争の記憶も展示に追加しました。

戦時中、伏木港・新湊一帯には「海の地雷」と呼ばれる「機雷」が大量に投下されて、伏木では機雷の爆発で13人が死亡しています。

また、高岡駅・伏木駅周辺へのアメリカ軍の空襲計画も伝えています。

訪れた人
「私、伏木地区の住民なんです。びっくりしました。こんなことがあったの、まったく知りませんでした。戦争しちゃいけないなと思いました」

訪れた人
「僕たちの世代だと戦争に関することに興味ある人がなかなかいないっていうのが課題なので、僕の祖父も(広島で)被爆しているので、語り継いだり残していったりできたらなと思います」

「富山大空襲展」を中心になって企画した 飯田恭子さん
「武器でもって人を殺したり、武器で殺されたりということのない世の中にしたいなと思います。みんなにもそう思ってもらいたい」

この夏の「富山大空襲展」は8月5日まで。1日午後1時半からは、富山大空襲の絵本の朗読、2日午後1時半からは富山大空襲の体験者の証言が予定されています。