東京・千代田区の郵便局建て替えに伴う不動産開発をめぐり、愛知県の鉄骨加工会社に便宜を図った見返りに480万円相当の賄賂を受け取ったとして、警視庁が日本郵政の元社員を書類送検したことがわかりました。元社員は10年以上にわたり、1億円相当の賄賂を受け取ったとみられています。

捜査関係者によりますと、今月22日付で日本郵政株式会社法の収賄の疑いで書類送検されたのは、日本郵政施設部建築計画グループ・構造計画担当の城戸隆宏元グループリーダー(54)です。

城戸元グループリーダーは2023年8月ごろから2024年6月ごろまで、千代田区の麹町郵便局建て替えに伴う不動産開発で、愛知県の東亜鉄工建設が業務を受注できるようにするなど便宜を図り、その見返りに現金を受け取ったり、六本木の高級レストランやクラブなどで接待を受けたりするなど、あわせて480万円相当の賄賂を東亜鉄工建設の峯田幸弘代表(54)らから受け取った疑いがもたれています。

警視庁は峯田代表(54)も、今月22日付で日本郵政株式会社法の贈賄の疑いで書類送検しています。

日本郵政株式会社法は郵政民営化に伴って作られた法律で、この法律を適用しての立件は全国で初めてだということです。

日本郵便は2023年4月、郵便局の建て替えと不動産開発の両立を目指す初めての事業として、麹町郵便局と賃貸オフィスが入る地上11階、地下2階建ての複合ビルの建設計画を公表。

城戸元グループリーダーは、日本郵便から基本設計業務などを委託された日本郵政側の実質的な責任者として、設計や工事監理などを担っていたということです。捜査関係者によりますと、城戸元グループリーダーは峯田代表に対し、接待を繰り返し要求。

2013年以降、10年以上にわたって月に複数回、飲食接待を受けるなどしていて、賄賂の総額は1億円相当に上るとみられています。

日本郵政は今年3月、城戸元グループリーダーを懲戒免職処分にしたということです。

日本郵政グループをめぐっては、日本郵便の東京支社の元社員の男が今年5月、郵便物の回収業者の入札などで便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして、警視庁に逮捕される事件も起きています。