「ねじれ現象」「保守の概念欠如」
さらに加藤氏が注目するのは、この法案を巡る政治的スタンスの奇妙な「ねじれ」である。
国旗や皇室に関するルール作りは、一般的に右寄り・保守系の政治家が熱心に推進する傾向がある。
しかし、保守を掲げる団体である「一水会」はこの法案に反対している。一水会の反対理由は「国旗を大切に思う愛国心は、個人の心の中から湧き上がるものであり、国が求めたり、ルール化したりするものではない」というものだ。加藤氏もこの理屈に同意する。
一方で、世界を見渡すと、国旗の扱いに厳しく、すぐに逮捕されるような国は、中国やロシア、北朝鮮といった元々社会主義を掲げる「左」と呼ばれる国々である。
加藤氏は、日本の保守系政治家が世界の「左」に近い法案を推進し、日本の保守系団体がそれに反対するという不思議な現象が起きていると解説する。
このねじれ現象の背景について、加藤氏は「日本の政治家に『理想』や『理念』がない。あるいは『保守』といった概念について、深い考えが欠如しているからではないか」と分析する。
ヨーロッパのように守るべき明確な理念がないまま、ただ「権力を使いたい」「自分の考えに従わせたい」という感覚だけが先行しているのではないか。
こうした権力の乱用とも言える姿勢が、理念や理想を持たないトランプ氏の手法にも似ていると指摘。加藤氏は「本来、権力とは明確な理想や理念に基づいて行使されるべき」と強く訴えた。














