週末になると、宮崎県内でも各地で花火大会が行われていますが、価格高騰の波が花火の製造現場にも押し寄せています。
県内唯一の花火製造メーカーを取材しました。

1991年創業の都城市の「柿薗花火」。
県内唯一の花火製造メーカーで、かき入れ時の今の時期、工場はフル稼働ですが…

(柿薗花火 柿薗兼利代表)
「もしかしたら、将来的に(花火で)見られなくなる色が出てきたりとか、製品が出てきたりとかもあるかもわからない」

こう話すのは代表の柿薗兼利さん。
中東情勢などの影響で、花火作りに欠かせない原材料の価格が軒並み高騰していると言います。

(柿薗花火 柿薗兼利代表)
「金属系(の薬品)は上がり幅がすごかったり、炭も上がっていきますし、一個一個が値上がりするから、一個の調合した総体がガンと値上がりしていく」

また、花火玉に貼る特注のクラフト紙も今年1月の仕入れ分から1割ほど値上がりました。

ただ、こうした中でも、花火大会を開催する主催者側の予算には限りがあるのが現状で、値上げ分を価格転嫁できない苦悩があります。

(柿薗花火 柿薗兼利代表)
「予算が昨年並み、もしくは下がったというところもあるので、そういったところに値上がりをすべて転嫁するわけにはいかないから、それは自社で吸収したり、製造努力のところでコストを落として、コスト削減してなんとか応えられるように頑張っている」

柿薗花火では迫力を出したり、花火の色を明るくしたりと、演出面を工夫することでコストの上昇を食い止めています。

(柿薗花火 柿薗兼利代表)
「来てくださったお客様に感動していただいて、いつもの疲れを吹き飛ばしていただいて、『また、来年も見たいよね』と思っていただけるような、必要としていただけるような仕事ができれば」

多くの人に夏の思い出を届けるために職人たちの努力が続いています。

柿薗花火では、去年の作り置きで今年は価格を据え置くことができているそうですが、来年以降の価格は不透明な状況だそうです。

また、MRTが県内の花火大会実行委員会の関係者に取材をしたところ、花火だけではなく、人件費やシャトルバスの燃料費などさまざまな経費が上がっているということです。
席の有料化など、花火大会の在り方が変わってくるかもしれません。