発表に至らない理由は、ふたつめの条件

暑さ指数35以上は極めて過酷で危険な環境を意味しますが、それでも、“特別”警戒アラートが発表に至らない最大の理由は「対象範囲の条件」の厳しさにあります。

警戒アラートは、県内のどこか1つの観測地点でも暑さ指数33を超えると予測されると、その都道府県全体に発表されます。

一方で、“特別”警戒アラートは、その都道府県内にある「すべて」の暑さ指数情報提供地点で、暑さ指数35を上回ると予測されなければ発表されません。

例えば、ある県の内陸部で最高気温が40℃に達し、暑さ指数が35を予測されたとします。しかし、同じ県内でも海風が入る沿岸部や、標高の高い山間部の観測地点で暑さ指数34にとどまっていれば「県内すべての地点が35以上」という条件を満たさないため、県全体としての“特別”警戒アラートは見送られる仕組みになっているのです。

環境省の資料では、過去の観測で都道府県内の全地点で同時に暑さ指数35以上となった例は「一度もない」と明記されています。