高知県内の菓子メーカーとワインの醸造所がコラボした、地元愛たっぷりのチョコレートが販売されています。あと1か月足らずでバレンタイン。一味違ったプレゼントになりそうです。
雪のような真っ白なパウダーに覆われたチョコレート!こちら、県内に本社がある2つの企業がコラボした、とっておきの新商品なんです!

今年創立70年を迎えた、高知の菓子メーカー「浜幸」。菓子やスイーツを通して、高知の食文化や伝統を県内外の人に発信しようと、数々の商品を生み出してきました。

(浜幸 浜田幸広 代表取締役社長)
「地元高知で採れる果物を中心とした農作物を、お菓子作りにできるだけ多く使うことにこだわっています」

高知を代表する企業として、高知の食材にこだわる。そんな浜幸が今回、新たに思いついたのが、県産ブドウを使ったワインを作っている、「井上ワイナリー」とのコラボです。
(浜幸 浜田幸広 代表取締役社長)
「井上ワイナリーのおいしいワインを使わせてもらうことで、非常に価値のあるお菓子づくりができるんじゃないかと、(社内で)案が出たときに期待していました」
明治時代から石灰の製造を行っている井上石灰工業。2016年に「井上ワイナリー」を設立し、県産ブドウでワインを醸造しています。県内14か所の圃場でブドウを栽培していて現在13種類のワインを販売しています。
浜幸の菓子とワインのコラボ。提案を受けた井上ワイナリーの井上社長は…
(井上ワイナリー 井上孝志 社長)
「新しい企画で、しかも地元のメーカー同士が作るチョコレートですから、県民の方にすごく喜んでもらえるんじゃないかなという期待がとても膨らんで、うちらしいワイン『富士の夢プラス』、これを提案しました」

井上社長が提案した「稲生富士の夢+(プラス)」は、フルーツの香りに渋みやスパイシーさがプラスされた個性的な味です。このワインとあうチョコレートを求めて、およそ3か月間試作を重ねたといいます。

(浜幸 大津工場 島崎洋一 工場長)
「ワイン好きな人はもちろん、子どもでも食べられるような、そしてワインが苦手かなと今まで敬遠していた人でも、おいしく食べてもらえるようなチョコレートを目指しました。配合はダークチョコレートを加えることによって、ワインの香りと苦味を意識して、チョコレートとワインがマリアージュを起こせるような、香りと味の相乗効果が得られるようなものを目指して作りました」

店頭での販売スタート目前。浜幸の浜田社長が井上ワイナリーを訪れ、両社の社長で最終確認を行いました。
(井上ワイナリー 井上孝志 社長)
「なんとなくワインの風味も残っていて、いい感じに仕上がってるんじゃないですか?うちのワインを入れてもらって、新しい品ぞろえになりそうですかね」
(浜幸 浜田幸広 代表取締役社長)
「そうですね。高知でお菓子づくりをしていく中で、高知のワインを使ってできたお菓子というのが、(県民の口に)合うんじゃないでしょうかね」

高知を思う2つの企業が、強みを生かして、作り上げた商品がこちら!
「なめらかショコラ」と「トリュフショコラ」です。


(松岡葵アナウンサー)
「とてもなめらかで、口の中でスッと消えていきます。フルーティなワインと濃厚なチョコレートがとてもマッチしていて、深い味わいがありますね。何個でも食べられそうです」
一方のトリュフショコラは、なめらかショコラをさらにチョコレートでコーティングしたものです。外側のパリッとした食感と、中からとろけるなめらかなチョコレートを一口で楽しむことができます。
(浜幸 浜田幸広 代表取締役社長)
「(食べてみたら)ワインの良さが生きているところを感じてもらえるんじゃないかと思いますし、友達や大事な人などにチョコの良さを、自分の思いと一緒に伝えてもらえたら嬉しいと思います」
高知の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいという地元愛と、新しい商品を生み出したいという挑戦の気持ちから生まれた2つのショコラ。一味違ったプレゼントになるかもしれませんね。