高知県四万十市に2羽のツルが飛来し、越冬しています。2羽がいるのはツルの“ねぐら”になるようにと、小学生たちが整備した場所です。

18日午前中の四万十市江ノ村。田んぼで二番穂と見られるエサを啄ばんでいるのは2羽のナベヅルです。「四万十つるの里づくりの会」によりますと、いずれも大人のツルで、1羽は去年の11月中旬に現れ、もう1羽は12月中旬に加わったといいます。水を張って監視カメラを取り付けているこの場所は、「里づくりの会」などがツルの“ねぐら”として整備し、去年11月、東中筋小学校の5、6年生が4体のツルの模型を設置しました。2羽のナベヅルは仲間がいると思い安心したのか、間に身を置いて夜を過ごしていたようです。

(四万十つるの里づくりの会 佐伯達雄 会長)
「子どもたちが一生懸命毎年やってくれた成果がやっとここへ来て越冬というかたちになったので、非常に喜んでいます。ツルを見かけたら遠くから、静かに見守っていただきたいです」

四万十市での越冬は3年ぶり。整備したこの場所を“ねぐら”にして越冬するのは初めてです。ナベヅルは2月中旬から下旬に北の大地へと帰ります。