2022年度で71年の歴史に幕を閉じる青森県立鶴田高校。
最後の卒業生となる3年生28人が18日午前に取り組んだのはねぶたの和紙を活用した行灯の制作です。


この和紙は、鶴田高校の先輩たちが代々、地元のまつりで運行してきたねぶたを解体し切りだしたものでした。3年生は新型コロナなどの影響で伝統行事に一度も参加することなく、高校生活を終えることになります。


本来、このねぶたも廃棄される予定でしたが、生徒から再利用してなにかをできないかという声が上がり、行灯の製作が企画されました。

※3年生は
「(ねぶたの廃棄は)もったいないという気持ちがありました。行灯で最後にみんなで思い出を作れたらと思います」「閉校になって悲しいですがこれから先明るく、ポップな感じにしたかったので明るい自分の気持ちを込めました」

完成した行灯は、午後4時頃に生徒たちが見守るなか、灯りがともされ校舎前を彩りました。

※ねぶたの再利用を発案 木村亮祐さん
「3年間祭に出られなかったけど、いまこうやって見てみると、ここにねぶたがいるような感じがする」


生徒たちは、地域に根づく鶴田高校の閉校を惜しみながら、節目を飾る行事に携われたことを喜んでいました。