新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が皇居・宮殿で開かれ、入選した井原市の女性の歌が会場で披露されました。



歌会始の儀は、天皇、皇后両陛下や皇族方が出席され、共通のお題で詠んだ歌を披露する宮中の伝統行事です。今年のお題は「友(とも)」入選者10人のうち最年長となった井原市の藤井正子(73)さんは、11年前に亡くなった夫を思い歌を詠みました。

「温もりの 残る手袋 渡されて 君は友より夫(をつと)となりぬ」

つらいことがあっても歌を紡ぐと癒されるという藤井さん。出会った頃の夫との思い出を31音にしたためました。

(藤井正子さん)
「ふと主人のことを思い出して今回の歌を詠みました、私は本当に小さなことを歌にしましたので、こんな幸運に巡り合えてありがたく夢のように思っています」

来年のお題は「和(わ)」で今日(18日)から募集が始まります。